お客様の声

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スペシャルインタビュー
日本のお弁当文化を
世界に発信し広げていきたい

アーネスト株式会社

日用品・雑貨

創業以来31年にわたりアイデアにあふれる商品を開発

 アーネスト(新潟県三条市)の社名は知らなくても、同社が開発した商品を手にしたことがあるに違いない。同社は、調理グッズ、水回り・収納用品、洗濯・掃除グッズ、バラエティー雑貨などの商品の開発・販売を手がける。特に、創業以来「アイデア商品」と呼ばれる商品を生み出してきた。

たとえば「シュレッダーはさみ」だ。5連刃(9連刃の商品もあり)のはさみで、請求書やカードの支払い明細など、知られたくない個人情報を簡単に細かく裁断できるもので、シリーズ累計50万本以上のヒット商品になっている。
 最近になって売上を伸ばしているのが弁当グッズだ。「デコ弁」や「キャラ弁」といった言葉も一般的になりつつあるが、同社では早期から関連商品を開発してきたパイオニアだ。海苔を顔の形に抜くことができる『にこにこパンチ』もその一つである。
 販売促進課 チームリーダーの荒井太郎氏は、「かねてから、国内だけでなく、海外からも何件か問い合わせはありました。しかし、海外向けに販売することは考えていなかったのです。ところがあるとき、社長(鈴木邦夫氏)に呼ばれて、今日から海外事業を始めるから、お前がやれ、と(笑)」。
『アリババワールドパスポート』を利用し始めたきっかけである。同社は当時、中国に代理店を設立する計画もあり、その一環でもあった。
「といっても、英語も話せないのに、何からやればいいのか、さっぱり分かりませんでした。とりあえず、当社の商品で売れているものを、『アリババ』に登録していきました」(荒井氏)。海外の大学に留学経験のある商品開発課(当時)の菊池健氏に英語を添削してもらっては、サイトにアップする日々が続いた。

きめ細かなコミュニケーションで海外のバイヤーの信頼を得る

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「初めて注文があったのは、インドネシアのお弁当屋さんからで、海苔抜きパンチなど、お弁当グッズが売れました」と、荒井氏は振り返る。
 インドネシアでは、日本食ブームをきっかけに一般的な消費者の間でも、日本や韓国の海苔が広く食べられているという。さらに、フランスや米国では、日本のお弁当グッズを専門に扱うECサイトもあるということも分かった。1年を経ずして、いくつかのバイヤーから受注を得ることができた。といっても社内の担当者は荒井氏と菊池氏の2人、しかもいずれも他の職種との兼任である。どのあたりにポイントがあったのだろうか。
 菊池氏は答える。「やはり、コミュニケーションです。問い合わせがあったら、速やかに答えること。さらに、さまざまなステップで、小まめに連絡をするように心がけました」。
 商品を発送する際には、その梱包の様子なども写真に撮り、メールで報告したという。
 荒井氏も「これは当社の社風でもあるのですが、要望されたことに対して、『できません』と即答するのではなく、何とかして応えようと、行動してきました」と話す。
 その姿勢が認められたのであろう。興味深いプロジェクトも動き始めた。米国のある商社から、同国のスーパーマーケット向けの商品をオリジナルで開発してほしいという依頼が来たのだ。

小回りを利かせ柔軟に行動。チャンスを確実につかむ

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 依頼があったのは、サンドイッチやチーズ、ハムなどの抜き型である。動物の顔の輪郭だけでなく、目や鼻、口などまで抜ける同社の商品が評価された。
「契約の際に来日もされましたが、それ以前に、メールやチャットで何度もやりとりしました。パッケージ案だけでも、何度も提出しました」(荒井氏)。
 メールで送ったデザイン案に、赤字が入って戻ってくると、それを修正して出し直すということをくり返した。もちろん、機能面はなおさらである。本場の食材を取り寄せ、実際にきれいに抜けるか何度も実験を重ね、形を調整していった。
「最初は小さなロットからのスタートですが、それでも柔軟に対応するところが当社の強みです」と、荒井氏は胸を張る。
 むろん、今回の事例が、米国での大きな足がかりになるに違いない。大げさでなく、大手量販店に食い込むチャンスをもたらしそうだ。
 菊池氏はさらに、「今回のプロジェクトでは、開発部門など、社内のスタッフをできるだけ巻き込むようにしました。自分がかかわった商品が海外で売れるようにするためにはどうすればよいかと、スタッフのモチベーションも上がり、海外事業への理解度も高まります」と、取り組みの工夫を話す。
「クール・ジャパン」として、海外で日本の商品が注目されているが、「お弁当の文化も注目されつつある。さらに世界に広く伝えたい」と、荒井氏は話す。この4月からはフェイスブックを利用した情報発信(和・英)もスタートさせた。

販売促進課 チームリーダー 荒井 太郎 氏 (写真右)
NET事業課兼OSS事業課 菊池 健 氏 (写真左)

ワールドパスポートURL : http://jp117469597.trustpass.alibaba.com/

(2012/07/20掲載)