スペシャルコラム

商談の現場から

海外取引の決済方法は?

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過去に輸出経験のない中小の会社様から、必ずと言っていいほど聞かれる事項として、
「海外取引も国内取引のように手形決済なのか?」
「月末締めの翌月25日支払いで良いのかな?」
など、海外取引における決済方法についての質問をよくいただきます。
すべてのビジネスにおいて決済方法とは非常に重要な確認すべき項目ですので、多くの会社様が気にされるのは当然のことでしょう。

弊社が開催している貿易基礎セミナーでは、海外取引の決済についてのポイントとしているのは以下のようなことをお伝えしています。

① 初期段階の海外との取引は、まず輸入者側から前払い(in advance)でもらう
② 決済方法は、金額や取引状況に合わせて選択する

全額前払いしてもらえるの?と驚かれる方もいらっしゃいますが、日本企業は一般的に海外バイヤーからの信頼が高い傾向があるため、100%前払いの条件で合意してもらえることがほとんどです。

代表的な決済方法としては、次のような3つの方法があります。

a.銀行送金決済(T/T決済)
海外バイヤーの口座から、日本の輸出者側の口座に銀行送金されます。一般的にはT/T決済と呼ばれています。決済の通貨をアメリカドルなど外貨で指定した場合は、外貨建ての口座を別途準備する必要があります。取引先の銀行へ相談しましょう。

b.オンライン決済
銀行を経由せず、ネットのオンライン口座上で決済する方法で、代表的な決済サービスとしてPayPalがあります。貿易初期の小口取引ではこの方法が増加しており、また海外バイヤーとしても銀行まで行かず、手軽に決済ができると評価されています。

c. L/C決済
日本語では、信用状付き荷為替手形決済と呼ばれる方法です。数千万規模の比較的大きな金額の取引で使われます。

実際に、アリババの契約者様が決済方法として多く使われているのは、サンプル出荷や小口取引の場合はPayPalによるオンライン決済、ある程度まとまった金額になってきた場合は銀行送金決済(T/T決済)です。

初めての海外取引の際は戸惑うかもしれませんが、決して難しくはありません。すぐに慣れてきますのでご安心ください。

執筆者紹介

アリババ株式会社 
国際事業部 シニア・コンサルタント
的場道文

日系の某大手メーカーにて30年以上海外事業に携わり、アセアン諸国を中心に、約20ヶ国以上の海外子会社で販売網構築、販売促進および合弁会社の設立、運営の経験を持つ。現在はアリババ株式会社でシニア・コンサルタントとして、貿易基礎セミナー・商談セミナー等の講師を務めている。

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本コラムは執筆者個人の意見であり、海外市場開拓に関する一般的な情報の提供を目的として掲載しています。また、本コラムは当社およびグループ企業の公式発表や見解を表すものではありません。予めご承知の上ご利用下さい。